2021/03/03

屋久島では、毎年、1月7日に「七草祝い」の行事が行われます。七草は子供の成長を願う鹿児島独自の風習です。
子供の成長を願う行事の一つに七五三と言うのがありますが、これとはちょっと違うようです。
ついにウチの息子も七草祝いを迎える年になりました。
もちろん、私も主人も幼い時に七草祝いを経験してきましたが、実際、屋久島で息子の七草祝いを迎えるとなると、どうやって迎えてよいものなのか?何を準備すればいいのかわかりませんでした。
七草のお祝いは何歳で迎えるのか?
屋久島では七五三よりも七草祝いを大事にしています。
七草と言うくらいですから、七歳?いや六歳?
年長さんで迎える子もいれば年中さんで七草を迎える子供もいるので少しややこしいのですが、
七草のお祝いは、男の子と女の子共に、数えで七歳の年に迎えます。
「数え年」とは・・・生まれた時が1歳で、初めて迎えるお正月で2歳になるんです。生まれた年を1歳、次の年を二歳と数えます。なのでウチの息子は平成24年7月22日生まれ幼稚園では年中さんなのでまだ五歳、平成30年1月7日に七草のお祝いをしました。
地域によっては満年齢の7歳で行ったり、小学校の入学と一緒に祝うところもあるようですが、屋久島、宮之浦の集落では数えの七歳で行います。
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七草祝いとは
正装をさせて、神社やお寺で子供の健康と成長を願いお祓いをしてもらい、その後、親戚などの家にお椀もしくはお重もって七軒回り七草粥を頂きます。
七五三の場合は、お祓いをして写真を撮って、、、といった感じですが、七草祝いの場合は七軒分の七草粥をもらいに回らないといけないというのが大きな違いです。
最近は核家族化が進んでいたり、ご近所付き合いをあまりしなくなっていて、七軒頼むことが難しくなっているようです。
我が家も主人の実家と私の実家、叔母さんの家が3軒、ご近所さんに1軒、自分でも作ってやっとのことで7軒回ることができました。
七草粥
七草粥と言うとやはり春の七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)を入れて作ったり。7種類は入っていればいいという考えのところもあるようです。雑炊を作るところもあります。
我が家の場合は、(豚バラ、大根、人参、里芋、たけのこ、白菜、椎茸)を使って雑炊を作りました。また、ちらし寿しを作って準備してくれたところもありました。
七つお椀を準備して、一軒ずつ七草粥をお椀に入れて持ち帰ったのですが、本来はお重(お弁当箱)を持ってお伺いをして、各家庭がお椀で準備してくれているのでそれを、お重に移して持ち帰る。と言うのが、昔ながらの宮之浦のやり方です。
持って帰ってきた、七草粥はすべてを混ぜて、家族で取り分けて食べ、厄を分けるというのが七草祝いのやり方です。
お返しの品を準備しょう!
親戚の家を回ると七草粥だけではなくお祝いも準備してくれています。朝、早くから子供の為に準備してくれているわけですので感謝の気持ちを忘れてはいけません。
忘れてはいけないのがお返しもの。
どんな品物を返せばよいのでしょう?
「お返しは要らないよ」なんて言われますが、頂いた金額の1/3を目安に準備するといいようです。
我が家の場合は、実用的なものをと言うことでオリーブオイルなどの油のセットを準備することにしました予算は3000円くらい。ぞのほかには、送る方を選ばないタオルや季節的に入浴剤なども人気があるようです。
しかし、お店の方に聞くと「3000円は高すぎるかも・・・」との事で、少し値段を下げて1200円くらいにしました。
リアルな話・・・屋久島だとご祝儀の相場は3000円~5000円くらいだそう。
我が家も実際そんな感じでした。必要以上に高価なものをお返しするのも失礼に当たるかも知れない。
多く包んでくれたところには、また日を改めてお菓子などを持ってお礼にいくのもいいかもしれませんね。
鬼火焚き
屋久島では七草の祝いの日に鬼火焚きが行われます。
一年無病息災を願って鬼を追い払います。(お正月に飾ったしめ縄などを焼き払います)
宮之浦の子供たちは家族で七草を祝ったあと、夕方に行われる鬼火焚きに参加すると言うのも恒例になっています。
正装でさんかする人か多く、お天気が悪いと中止なったり時間の変更があったりするので、袴や着物を着付け直すときには注意が必要です。
まとめ
今回、初めて七草祝いを迎えるにあたって、家族だけではなく色々な方に支えられて子供は成長していくのだということを改めて感じました。
朝早くから、支度をし着物や髪を結ってもらいバタバタ大忙しの一日ではありましたが。子供たちの成長を伝統の行事で祝うことができるというのはいいですね。
今回ご祈祷は久本寺さんにお願いしました。御祈祷料は5000円子供たちにはおやつを準備してくれていました。集団御祈祷と言うことで幼稚園のクラスの友達6人で最後は記念撮影も行うことができたことがとてもよかったです。
御祈祷は益救神社でも行っています。事前予約が必要です。
美容室は宮之浦の「みなみ美容室」さんにカットと着付けをお願いしました。
家族写真は中峰写真館さんで3枚のアルバムで16000円でした。アルバムは枚数などによって値段が変わるようでした。
ありがたいことに、どこの場所でも息子がかっこよくいらるように勤めてくれたことに心から感謝いたします。
皆さんも一生に一度の七草のお祝い、素敵な1日を過ごしてください。
この伝統がいつまでも続いてほしいものです。
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