2020/04/20

4月28日、素晴らしい青空のもと、屋久島、宮之浦の集落一同が楽しみにしていた春祭りが益久神社にて開催されました。
宮之浦は、屋久島で一番大きな集落人口は集落の中ほどに宮之浦川が流れています。
宮之浦は、宮(神をまつる建物)のある浦(入り江)の意味があります。
屋久島はその昔、航海の途中に船人たちが屋久島の気高き山を見つけては飲料水や食糧品を求めて島に立ち寄ったのだとか。
長い航海の途中、船の中でどんなに不安な思いをしたことでしょう。
そして、屋久島の島影を見つけてどんなに安堵の思いだったことでしょう。
益救神社は、益々救ってくださる救いの宮として尊崇されています。
益救神社の春祭り、一昔前は、四月の10日に開催されていましたが、私が屋久島高校を卒業して大阪に進学、就職して帰ってくると、四月の29日に開催されるようになっていました。
開催日が変わっても宮之浦集落の思いは変わらず、各部落ごとに思い、思いの出し物で祭りを盛り上げるのであります。
それが春祭りの楽しみ。
部落一団となって。盛り上げる!
田舎ならではだなぁ~と思います。
といっても、わたくし、部落の会合にも参加していないので出演はしていませんが、子供達と春祭り恒例の御輿を見て楽しみました。
そう言えば、去年の宮之浦春祭りでの出来事です。
まだ、娘が産まれたばかりで家にばかりいたので、気晴らしになればと思い娘をばぁばに預けて息子と二人で春祭りに出かけたました。
益久神社の参道には、わたあめとかかき氷たこ焼きなどの出店がならび、ブルーシートを広げ食べながら、呑みながら余興を楽しむ方々で賑わっていました。
息子もそわそわしながら、まずはお参りをしてから何か買おうね。と約束をして、キョロキョロ、フラフラする息子の手を引き、お参りを済ませると。
見渡すかぎり知り合いばかりで、声をかけられては立ち止まり、でもじっとしてられない息子は手を繋いでいても何処かに行きたくてしょうがない様子でした。
その衝動はいくら声かけをしても押さえきれず、手が離れた瞬間勢いよく駆け出してしまい。あろうことか、余興を楽しんでいるブルーシートの上も靴のままで駆け回る。
捕まえようと後を追うと、それが面白くて更に逃げるし、追いかけっこ状態になってしまい、そして、ついにブルーシートで食事をしている人たちのエリアへ突入。
「ダメだよ、こったおいで」と
何度も落ち着かせようとしたものの、時すでに遅し、余興を楽しんでいる人の輪の中に
ズカズカズカ…
ビールを倒し、たこ焼きを踏み散らかしたのち、息子を捕獲。
もう、こんなに恥ずかしい事はないですよ。
「すみません、すみません」
と何度も頭を下げて、帰ったのでした。
もちろん、わたあめもかき氷もなし。
本当、心が折れるってこう言うことなのね。息子の手を引き泣きながら帰ったのでした。
去年の宮之浦春祭りの思い出。
そんな息子も春祭りに参加する日が来るのでしょうね。