食べやすいラッキョウ漬けのレシピ
6月の屋久島の家仕事といえば、らっきょう漬けです。
屋久島では一般的に塩ラッキョウにしてサバ節と一緒に食べることが多いのですが、
今日は、氷砂糖と塩こぶを使って身近な材料で漬けることができて、誰でも食べやすいちょっと甘めの味に仕上げたいとおもいます。
鹿児島県のらっきょうの生産量
暑くなると食べたくなるらっきょう。
鹿児島県のらっきょうの生産量はなんと!
全国第2位!
ちょっと意外だと思った人もいるかもしれないけど、鹿児島県は平成28年に鳥取県が1位になるまでは常に堂々の首位を誇っていた全国でも有数のらっきょうの産地なんなんです。
らっきょうは非常に丈夫で、やせ地でも十分育つため、砂丘や開墾地でも栽培されています。
つまり、球根を植えさえすれば、数回追肥するだけで、ほとんど手をかけずに栽培することができます。 8月下旬~9月中旬に植えつけると、秋に成長。
5月ごろ収穫します。
屋久島もらっきょう好きのが多く、らっきょうを栽培している方や生のらっきょうを買って自家製のらっきょう漬けにして保存します。
らっきょうは生薬としても用いられ、生薬名は「薤白(ガイハク)」と呼ばれます。健胃、整腸、食欲増進などの作用があるといわれ、漢方薬として昔から使われてきました。
驚きのらっきょうの効果
糖や脂肪の吸収を穏やかにする
らっきょうには水溶性食物繊維の多く含まれています。
食物繊維はヒトが消化吸収しにくい栄養素で、とくに水溶性食物繊維は、糖や脂肪の吸収を穏やかにしてくれる作用があることが知られています。
糖や脂肪の吸収を穏やかにすることで、食後の血糖値の急激な上昇や、コレステロールの上昇を抑えることもわかっており、その効能が注目されています。ダイエット中の方や、血糖値や血圧が気になる方は意識して補いたい栄養素です。
抗酸化作用でがん予防や老化防止を期待【ビタミンC】
ビタミンCは抗酸化作用があり、動脈硬化、がん、免疫機能の低下、老化の一因となる活性酸素を体内から除去してくれる働きがあります。
ほかにも、ビタミンCはコラーゲンの生成に欠かせない栄養素です。らっきょうの旬である5~6月頃は紫外線の多い時季でもあり、不足しないように摂りたいものです。
高血圧やむくみ対策に摂りたい【カリウム】
カリウムは余分なナトリウムを体外へ排出してくれる働きがあります。
ナトリウムの摂りすぎによる高血圧の予防や、むくみの予防に摂りたい栄養素です。
外食が多いなどで塩分の摂りすぎが気になる方や、血圧が気になる方、むくみを予防したい方はしっかり補給しましょう。
ほかにも、らっきょうのニオイの元となる硫化アリルなどのイオウ化合物には、抗がん作用や殺菌作用などさまざまな効能が期待されています。
この時期にに塩らっきょう、酢らっきょう、昆布らっきょうなどの保存食にしておくと夏の暑い時期にとても重宝しますね。
体に良いからと言ってもくれぐれも食べすぎには注意です。
さて、今年も義母から沢山のらっきょうを貰ったので仕込みましょう!
らっきょうの塩漬け レシピ
らっきょうの漬け物のなかでもいちばんシンプルなのが塩漬けです。
塩抜きしてそのままでも食べられますが、その後甘酢漬けなどにすると、保存性がより高まり、またアクが抜けて乳酸発酵するため、味がマイルドになるといわれています。
《材料》
らっきょう 2キロ
塩 200グラム (らっきょうに対して塩は20%)
《準備するもの》
1.5L以上の保存びん(密閉でき、塩分に強いガラスびんなどがおすすめ)
ボウル、ザル
《作り方》
1.らっきょうをボウルに入れ、流水で汚れを落とす。株がつながっているものは、ひとつずつはがして洗う。
2.らっきょうの茎の先とひげ根を切り落とし、薄皮に軽く切り込みを入れ、再度ボウルに入れて水をそそぎます。こすり合わせるようにして洗いながら、薄皮を取り除く。ざるにあげ、水けをよくきる。
3.水気を切って乾かしたあと、ボウルに移し、分量の塩をふり入れて手でよくまぶしつける。
4.熱湯消毒した保存びんにらっきょうを移し、ボウルに残った塩も上からのせる。密封して冷暗所に1カ月ほど置く。
*らっきょうからガスが出るので2~3日に1度くらい蓋を開けてガス抜きをしたり上下を返し混ぜてあげます。
そのまま食べる場合は、2~3時間(途中で味をみながら)水につけて塩抜きをして、少し塩けが残るくらいになったら、好みでかつお節やしょうゆ、みそを付けて食べるのがおすすめ。
屋久島では鯖節とあえて食べるのが一般的。
*らっきょうは生命力おう盛で、すぐに芽が出てしまいます。手に入れたらすぐに漬けましょう。やむを得ず日を置くときは、冷蔵庫の野菜室に入れ、1~2日中に使いきります。
塩昆布のらっきょう漬けが旨すぎる!! 食べ過ぎ注意レシピ
《材料》
らっきょう 2キロ
氷砂糖 280グラム
塩 80グラム
塩昆布 50グラム
鰹パック 50グラム
《作り方》
1.らっきょうをボウルに入れ、流水で汚れを落とす。株がつながっているものは、ひとつずつはがして洗う。
2.らっきょうの茎の先とひげ根を切り落とし、薄皮に軽く切り込みを入れ、再度ボウルに入れて水をそそぎます。こすり合わせるようにして洗いながら、薄皮を取り除く。ざるにあげ、水けをよくきる。
3.煮沸した瓶にすべての材料を入れて良く混ぜる。あとは冷蔵庫に入れて朝晩混ぜて、お好みの漬かり具合でお召し上がりください。
昆布を入れて一晩たてば、小さいらっきょうは食べられます。大きいのはちょっと辛いですが日がたつうちに氷砂糖が溶けてちょうどよくならります。
※美味しすぎるので食べ過ぎ注意!
これからの暑くなる季節、滋養強壮や夏バテ防止に、この季節ならではの“ご飯のおかず”や“お茶うけ”そして、おつまみとして、ぜひお楽しみください。
コメント